考え方×熱意×能力
京セラやKDDIの創業、JALの再建等の数々の業績を残されてきた稲盛和夫氏。稲盛氏によれば、人生・仕事の結果は、「考え方×熱意×能力」という 一つの方程式で表すことができるとのこと。
では、この方程式をどうやって活用していけばいいかを私なりに解説したいと思います。
成功の方程式人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力 で変わるといわれております。
では、それぞれを細かく見ていきましょう。
成功の方程式 考え方×熱意×能力
図解するとこのようになります。
実際に例を交えて考えると、次のように考えられます。
<例①>
何でもそつなくこなせるが、冷めており、受け身でしか受けれない人。
考え方:20 ×熱意:20 ×能力:100 =40,000
<例②>
勉強は苦手。でも努力でコツコツと学習を続けてきており、色々なものごとにも前向きに取り組んでいる人。
考え方:50 ×熱意:100 ×能力:20 =100,000点
<例③>
とても賢く、努力も続けてる人だが、その力で人を踏みにじることばかりしている人。
考え方:-50 ×熱意:100 ×能力:100 =-500,000
初めの能力が低いとしても、熱意をもって継続的に努力を続ければ、結果として能力がある人を抜くことがあるかもしれません。しかし、それ以上に「何のために」その努力をするのかが重要。考え方の点数がー100点から始まっている意味はここにある様な気がします。
【考え方】を磨くには?
そもそも、考え方ってどういうものでしょうか?前回では次のようにまとめてみました。
「ものごとの捉え方」という点で今回は考えてみたいと思います。
「常に」を意識するという事が重要
稲盛氏の教えの中に「常に明るく前向きに、夢と希望を抱いて素直な心で」というものがありました。
この常にというところがとても重要な要素だと思います。
人の心は常に一定で波打つことない、なんてことはありません。
誰だって不安・不満を感じながら生きています。でも、常に前向きであれと。そう努力するように説かれています。
一度前向きになることができたとしても、それは一時のことかもしれない。前向きになんて、なれないかもしれない。
でも、そう思ったとしても常にそうあれと思い続けて、心を磨き続けることが重要だという事ではないでしょうか?
私が思う「常に」の実践方法
私自身、前向きに生きることは苦手ですが、「常に」という言葉で、前向きになることにゴールはないのだと気が付きました。なので、日々自分が明るく楽しくなる瞬間がどういったものに起因しているかを気にするようになりました。
自分をそういったものに多く近づければ、結果的に前向きに近い状態できると思ったからです。
そうして気が付くと、好きな音楽や映画に触れたり、新しいことに挑むことで成長実感を得られ、日々を楽しく感じる。停滞が自分のマイナスにするので、どんどん新しいものに触れるようにしようと思っています。
前向きさとは自分で作るものだと思ってこれからも頑張りたいと思います。
【熱意】を磨くには?
「熱意=好き」 だと思う
これを読んでくださっている皆さんにも、それぞれ趣味や好きなもの・ことがあるかと思います。
例えば、食後のコーヒーや紅茶、好きな食べ物、夏の青空などと色々探せば浮かんでくるものです。
よく、自分の趣味がわからないという人もいらっしゃいますが、自分の習慣を振り返ると、意外とこういった好きなものがちりばめられていることに気が付きます。
人の心を動かすって生半可なものじゃありません。好きによって続く行動には熱意があると思います。
「好き」には、とてつもないエネルギーがあると思います。
好きのエネルギーを使いこなせば、色々なことが変わるかもしれません。
自分の好きを使いこなす(マラソンでの学び)
好きのエネルギーで私が変わった事例を一つご紹介したいと思います。
昔、私は長距離を走ることが大嫌いでした。運動部時代のランニングは嫌いだし、高校のマラソン大会などどうやってさぼれるかを真剣に考えました。(意図せず風邪で休んで補講で一人で走らされて、もっと嫌になりました)
でも、ふとしたことでホノルルマラソンの話に触れる機会がありました。
まだ夜も明けないうちから花火を背に走りだす。少しずつ空が青くなる中、ダイヤモンドヘッドの周りを走り抜ける。重い足を引きずりながらも、周囲の声援と綺麗な海を見ながらゴールへ駆け抜ける。
ダイアモンドヘッドのあたりでの夜明け
そんな情景に憧れ、思わず出てみたいと即エントリーをしてしまいました。
自分は、風景を見ることが好きで、マラソンをしている様子の写真からその空間に上がれてしまい、興味を持ちました。嫌いだった走るに「好き」になるきっかけを見つけた瞬間でした。
そこから約半年ちょっと程、毎日走り込みを始めました。最初は中々ペースも距離もよくならず、筋肉痛にも悩まされてました。でも並行してホノルルマラソンの情報を調べていると、自然とモチベーションも維持でき、いつの間にか5㎞、10㎞、20㎞と走れる距離も増えていきました。
12月の本番を迎えるころには、走ることが「好き」に代わっていました。
そして無事に完走することができました。
X理論・Y理論(性善説?性悪説?)
X理論・Y理論とは、人に対する本質的な見方を2つに対比してみるものです。
1950年代後半に米国の心理・経営学者ダグラス・マクレガー氏によって提唱されたモチベーションに関する理論です。氏によると、
X理論:「人間は生来怠け者。強制されたり命令されなければ仕事をしない、責任も回避したい」=性悪説
Y理論:「人間は生来勤勉。条件次第で責任を受け入れ、自ら進んで責任を取ろうとする」=性善説
と2つ大別されます。
そして、これをもとにマネジメントの方向性を考えます。
X理論:明確なノルマや命令、未達成の場合の罰則 = 強制的な管理体制
Y理論:個人の目標と組織の目標の整合性をとる、意思決定への参加、褒賞や賞賛 = 自主性を尊重する管理
マズローの欲求5段階説をもとに考えられたとされ、次のように図示できます。
◆留意点
・どちらかに明確に分類するのは難しい。
・現代日本では低次の欲求は満たされていることが多く、Y理論側によせた方が良いと考えられる。
部下がどのような人柄か、欲求を持っているか?という点に配慮する必要する。
場面によっても変わることがあるので、XYの使い分けができるように意識すればよいと思われます。
PDCA
PDCAとは、企業等が行う様々な活動を、
Plan(計画)-Do(実行)-Check(評価)-Action(改善)
という観点で管理するフレームワーク。
目標を設定。具体的行動の計画に落とし込む
計画に対して、実際に行動を起こす
成果測定、評価を行い、課題点を整理する
必要に応じて修正・改善活動を行う → Planへ戻る
この一連の流れを繰り返して、なんども進めることで、成果を高める。
<活用場面>
・事業計画や、自身の様々な計画的行動に対してマネジメントでき、様々なものごとへ応用が可能。
例:ダイエットの日々の行動
Plan:日々の運動量・食事量の計画・減量計画の策定
Do:実際に行動
Check:食事を減らすのがつらいので運動量の向上をしたい
Action:行動内容の変更をして、実行して確認
<コツや留意点>
目標の適切な設定
⇒レベルが低すぎても高すぎてもよくない。自分の少し背伸び程度にするくらいが良い。
⇒目標は定量的(数字で表記できる)な内容で行い、外的要因等の影響も考えながら決定する。
※外部要因やシーズナリティによる影響はよく考える。
例:ダイエット中だけど、付き合いの外食が多くなる。⇒朝・昼でカバーできる内容で考える。