EMSが気になって調べている人は、ほぼダイエット目的で商品を探しているのではないでしょうか?
この記事では、ダイエットでのEMSの活用の仕方をご紹介したいと思います。
EMSとは?
EMSは日本語で言うと筋電気筋刺激になり、電気によって運動神経を刺激して、筋肉の収縮を引き起こす技術です。 なので自分の意識とは関係なく筋肉が動くので運動が面倒に感じる人におすすめです。
EMSを使ったダイエットのメカニズム
EMSのカロリー消費は大したことないが、EMSでの筋トレは重要
EMSを使ったらすぐにやせるなんてことはありません。
ダイエットで重要なのは、摂取カロリー < 消費カロリーという状況をいかに続けられるかということです。
しかしながら、EMSは”筋肉トレーニング”を行うためのものであるため、消費カロリーについてはそれほどでもありません。
※普通の筋トレも含めて、”筋力トレーニング”での消費カロリーは大したものではなく、即効性のあるダイエットにはつながりません。
しかしながら、筋トレが不要というわけではありません。
筋トレによって筋繊維を育て太くすることで、基礎代謝が上がるため、日々の消費カロリーが上がるため、痩せやすい体に作り替えることにつながります。
そして、その効果を実感するには、1か月程度かかることも理解する必要があります。
よく、EMSを使っても”効果がない”・”腹筋が割れない”などというコメントを目にしますが、それは正しく負荷をかけられていなかったり、カロリーの収支からして脂肪が減りにくい状況だったりする可能性があります。
この記事で後半では、そういった悩み・疑問についても回答したいと思います。
また、EMSによる筋肥大について、誤解をされる方が多くいらっしゃいます。
EMSは、遅筋を鍛えるものだから筋肥大には関係ない は 間違っている
EMSで優先的に刺激されるのは、繊維が太く、大きな力を発揮する速筋になります。
EMSが効かないと発信されている方の多くは、この勘違いをされていることが多くいらっしゃいます。
以下の記事に詳細はまとめていますので、ぜひご確認下さい。
EMSトレーニングでのダイエットの方法
引き締めたい部位に使う(張り付けてながら運動)
普段トレーニングで鍛えてない人は、二の腕などの特に気になる部位があるかと思います。
しかし、トレーニングの方法がわからない人は、筋トレでどの程度の負荷・回数で鍛えるのが良いかわからず、うまくできないことが多いと思います。
そういう人は、EMSを気になる部位に張り付けて、狙った部位に刺激を与えるとよいと思います。
EMSを付けてテレビでも見ながらながら運動をすると、気軽に運動を続けられるようになります。
使う際のポイントとして、”耐えられるレベル”で刺激することです。刺激が弱いと、筋トレで軽いおもりで弱いトレーニングをしてるのと同様の状態です。なので刺激レベルには注意して使ってください。
MTG SIXPAD シックスパッド アームベルト(Arm Belt)
EMSハイブリッドトレーニング
先ほどは、EMSを張り付けて電気を流すだけでしたが、さらに鍛えたい人にはEMSハイブリッドトレーニングと呼ばれるトレーニングをお勧めします。これは、EMSによる刺激によって勝手に縮む筋肉に対して、逆らう方向に自分の意志で身体を動かすトレーニング方法です。(イメージは大リーグ養成ギブス)
最近のEMSを使ったトレーニングジムはこの方法を活用しています。
短時間でかなりの負荷がかかるので、慣れるまでは大変かもしれませんが、効果を得られやすい点でおすすめです。
EMS×有酸素運動
EMSを使いながら、有酸素運動(ランニングや散歩)をするのもおすすめです。
消費カロリーを確保するためには、有酸素運動が重要です。しかし、筋トレで基礎代謝も高めたいという人は、運動メニューをこなす時間を確保するのが大変になるかと思います。
この時、EMSは有酸素運動をしながら筋トレもできるようになります。
EMSは自分の意識とは関係なく筋肉が動くことを最大限活用した運動方法になります。
通勤・通学などの時間に使ってみるのもおすすめです。
参考になる実験データ
Effects of Whole-Body Electromyostimulation versus High-Intensity Resistance Exercise on Body Composition and Strength: A Randomized Controlled Study
Published online 2016 Feb 29.
ドイツにて、健康で普段運動をしていない方に全身EMSトレーニングを行う臨床試験の結果、参加者の89%の人がより引き締まった体格になったと報告されています。
女性は、ウエストとヒップの周りが平均で 1.5 インチ落ちました。
男性は、胴囲が平均 2 ~ 3 cm、脚、腕、および胸 が 1 ~ 2 cm 減少しました。
プログラムを開始してわずか 4 週間で、太りすぎの参加者は平均で 3.5 ポンド、体脂肪が 9% 減少し、ウエスト周りが 6.5 インチ、上腕が 2 インチ減少しました。
最も低い運動レベルでは、65 歳以上の人々は腹部脂肪が平均 6.8% 減少し、ウエスト周りが 6 インチ減少しました。
Published online 2015 Jan 9.
この研究では、各参加者に対してEMS が体脂肪を減らすのに役立つかどうかを調べました。
この試験では、参加者が一連の電極を通して 30 分間の電気刺激を受けました。参加者に対しては、週に 3 回のトレーニングを6 週間実施されました。
研究者は、被験者の胴囲、体格指数、皮下脂肪量 (または皮膚の下の脂肪)、および 6 週間後の総体脂肪率を評価しています。
EMS は若い女性の全体的な体脂肪率に大きな影響を与え、運動や食事を変えることなく、研究者はEMS(論文では高周波電流療法と表記)の使用が腹部肥満のレベルを下げるのに有益である可能性があると結論付けています。
食事管理も大事
ダイエットでは、摂取カロリーの管理も大事です。
しかし、EMSで筋肉を肥大化させるためには十分な栄養を得ることも重要です。
また、EMSはグルコースの消費が進みやすいため、しっかりと食事をとらないと低血糖で倒れるリスクがあります。(特にたんぱく質の摂取が大事)
ハイブリッドトレーニングやEMSと有酸素運動の併用をする際には、この点の注意が重要です。
おすすめの食事はこちらを参考にしてみてください。
まとめ
EMS だけでは必ずしも体重が減少するとは限りませんが、適切な運動方法と健康的な食事、を行うことで筋肉を成長させ、基礎代謝を高めることにつながり、結果として痩せやすい体を作ることができます。
このことは、科学的知見でも明らかになっており、正しい方法を心掛ければ必ず成果を出すことができます。
しかしながら、一番重要な点はトレーニングの効果を得るには時間がかかるということ。
諦めずに、日々の生活の中にEMSを組み込む習慣をぜひ作ってもらえればと思います。