過去、朝礼にて3分間スピーチなる活動をしていました。
毎日スピーチのネタを考えるのは大変でしたが、日々の自分の仕事を振り返る機会にもなりました。
また、盛和塾の流れをくむ企業であったため、稲盛流の考え方が浸透していました。
稲盛氏は経営者としても人間としても大変尊敬できる方で、その考え方を学ぶ場としても、こういった機会を活用できました。
このページでは、私が過去のスピーチで考えたことや、稲盛氏のフィロソフィを絡めた振り返りをまとめていきたいと思います。
感謝の気持ちを持つ
【今ある環境に感謝する】
今ある環境に感謝するという話をします。
私が新卒で入社したのは300名程度のベンチャー企業です。
就職して間もないころ、配属された部署では、既存メンバー全員にパソコンがあるわけではなく、一部シェアしながら使っていました。先輩のPCを借りながら、短い時間でいかに効率的に対応することに一心でした。
率直に非効率なので、せめて自分でPCを用意したいといったことも考えていたのを覚えています。
後日、仕事ぶりが認められて、専用のパソコンを頂けました。とてもうれしかった覚えがあります。思い返すとパソコンがないことに不平不満を持っていた事が恥ずかしいところもあります。パソコン1台で10万以上するわけで、入社して間もない新卒にその様な投資をする事がどれだけ大変か、ベンチャーならなおさらです。利益率10%としたら、パソコン1台買うのに100万の売上が必要ですから。
パソコンをいただき、仕事がはかどるようになり、私に10万円の投資をしてくれたと思うと、感謝しかないなと感じました。しかも、効率的に仕事をという習慣がついたのも、環境のおかげかなと思います。
感謝の念があれば、気持ちも前向きになるように思います。
小善は大悪に似たり、大善は非情に似たり
情けは人の為ならずという言葉があります。
情けをかければ巡り巡って自分に返ってくる、だから、人には優しくしなさいという考え方です。
優しくという言葉は、思いやりがある・情がこまやかであるといった意味がありますが、本当に優しいということはどういうものでしょうか?
大人になると、厳しくも指摘や助言を言ってくれる人に優しさを感じたことがあります。
会社の中では、相手の思いや考え方を知りつつも、厳しく指摘をすべき場面を誰しも一度は経験したことがあるかと思います。
この時、指摘しないということは、相手が失敗や恥を重ねる可能性があります。
相手がより良くなることを想って指摘をすることが必要ですが、場合によっては不快に思われるかもしれません。だから、目の前で誤りを見ても、空気を読んで指摘しないということもあるでしょう。
大事な人に本当に優しくあるのであれば、厳しくあたる勇気をもって、大善をなすこともまた大事です。
人の為に愛情と勇気を持ちたいですね。
能力×熱意×考え方
【自燃、他燃、不燃】
あなたは、自燃ですか、他燃ですか、不燃ですか?
社内でたまにこういった問いかけがあります。
自燃は自ら積極的に行動する人、他燃はほかの人に触発されて燃える人(可燃というほうが、世の中の通りは良いのかな?)
不燃は、何しても燃えない人。
組織としては、自燃型の人をどれだけ作れるかが大事なように思います。
よく、「私はサポートが得意なのでサブリーダーをやってました」という人がいますが、これは、甘えなのではないかと私は思ったりします。
役割としては大事ですけど、前でけん引するリーダーの重みから逃げてやしないかと思います。
活気ある組織作りは、まずは周囲を魅せる熱量をどれだけ各個人が出せるかなのではないかと思います。自燃型の組織にしていきましょう。
【モチベーション】
「仕事を楽しんでますか?」目を瞑って、考えてください。
自分は、仕事が好きでもっと上達したい。
そう思ったとき、なぜか考えてみるわけです。
そのモチベーションの根源は何か?
自分の仕事が褒められるて「嬉しい」という人は、認められる快感がモチベーションに。
新しいことに挑み、知らないことを知る「知識欲」が満たされて楽しいという人は自身の成長がモチベーションに。
こういったプラスの感情が生じたとき、人はその虜になって、言葉を選ばずいうと中毒になります。
「嬉しい、楽しい」→「もっと欲しい」→「頑張る」→「嬉しい、楽しい」
こういったサイクルになります。このサイクルが回っているときは、多少キツイ事でも乗り切ってしまえるのではにでしょうか。
楽しくないときは?
楽しくなくなった時、思っていることは何だろうか。
「悲しい」失敗したり、叱られたりして気持ちが前を向けなくなる。
「つまらない」同じことの繰り返しで、刺激に慣れきってしまい飽きてしまう。
自分がこうなっていないか否かは、判断が簡単ですね。
今、あなたはどう思ってますか?
あなたの周りで楽しくなさそうにしている人はいませんか?
好きになる努力/好きにさせる努力
楽しく仕事をするには、自分が楽しくなる工夫をすればいい。
自分に良い栄養を与えましょう。
自分の仕事を誇りましょう。誇れるだけの自負を持ってやれば見てくれる人もいます。
人に楽しく、仕事を好きになってもらいたいのなら、その人のことを見て、感謝を伝えてあげてください。
その仲間は、「ありがとう」の一言を待っています。
【熱量】
物事を変えるとき、熱量が必要です。
ただ口で変えたいと言ったところで、
それだけで状況が変わることは稀です。
もし本当に変えたいと願うのであれば、
自身もまた動かすのは一時の口ではなく、
行動しなければいけません。
行動し続け、自身の熱量を伝え、
凍った相手を溶かさなければいけません。
溶けるまでは、温度が上がることはないかも知れません。
けれど、継続していけば、いつか氷は溶けます。
もし今、変化の無い状況に鬱屈していることがあれば、
自分の行動をまず、変えてみてはどうでしょうか。
【魅力的な人】
2017-10-22
会社の志望動機で「活気のあり、魅力的な人が多い」といったことを述べる人をよく目にします。
私自身、今の会社の面接や、内定者との面談で似た様なおとを述べたことがあります。
最近、ふと思うのが、
自分自身がが、その「魅力的な人」に含まれるような人格・仕事振りをできているか。
魅力的な人というのは、私の中では「成長のきっかけ、刺激をくれる人」の事になります。
自分に足りないものや、こうありたいというものを気づかせてくれる人や、
追い越したいと思えるエネルギーにあふれた人と仕事をするのはとても気持ちの良いものと感じます。
振り返って、自分の仕事・生き方に対して、どれだけ貪欲に向かい、
周囲を活性化できているだろうか?
別に今の役割を自分で選んだわけではない。
ただ、きっかけはどうあれ、会社に望まれ、少しでも魅力を感じるのであれば、
そこに全力でありたいと思う。
その姿勢は、周囲からどう見えているだろうか。
会社のブランディングの中でも、人が強みであると述べていますが、
そこに寄与する人材になれていれば幸いです。
皆さんは、ご自身をどうとらえますか?
経営者意識
【自分経営】
2017-12-10
改めて「自分」の経営を考えさせられた。
自分をプロフィットセンターと考えたとき
売上:給料
経費:生活費(食費・家賃・電気代)や時間
となり、出てきた利益で娯楽等の要素に投じている事になる。
会社であれば、更なる売上の為に利益から投資(研究開発等)をするが、自身に置き換えれば、「知識、技能、人脈」や「有形資産」を増やすといったところだろうか。
この時に、リターンを考える事が重要だなと思わされた。
休みの日にも色々とやっている事はあるが、
リターンにつなげるという発想が希薄だったなと反省。
そして、どう投資するかは、どう生きるかに通じる。
会社では、「理念経営」という軸があるが、
自分は何を軸とするか。
5年前の就活の時と同じ問いだけど、目線が変わった気がする。
当時の自分もっと考えろとも思いますが。
【我が事意識】
2017-08-01
会社経費を使うにあたって「自分の財布」からお金を使う意識を持っていますか?
ちょっとした備品購入でも、少しでも安くいいものを探そうと思えていますか?
たとえば、社用携帯を無駄に使って電話代や通信料が多く発生していませんか?
経費というのは、利益を削っていきます。
利益率10%の企業であれば、備品購入に1000円を使う際に必要な売上げは1万円と計算できます。
1万円だとしても売上げを作る事の難しさは、営業であればだれもが知っていると思います。汗水たらしてつくったお金を使うのに、気軽に使いますか?しかも利益は自分の給料にもかかわります。自分の財布のお金を気軽にホイホイ使いますか?
自分が使う経費、その重みを今一度考えてみてはどうでしょう。
素直さとはすぐ行動することである
【わからないこと】
2017-12-10
物事を進める中で、「わからないこと」が出てくると思います。
その際に、どういった対応をしますか?
・調べる・人に質問する等の回答をする人がほとんどでしょう。
しかし、まず「わからないこと」の分析を行うことが大事な事だと思います。
知識が足りないのか?
自分の理解力が足りないのか?
この二つの種別に分けるだけで取るべき対応は大きく変わります。
知識が足りないのであれば、自己解決もすぐ可能。
理解が足りないのであれば、わかりやすく教えてくれる人・書籍を探せばいい。
特に人に質問する場合は、教える側も、知識なのか理解なのかで伝え方が変わるでしょう。
「わからないこと」にぶつかったとき、その種別に自覚的でいる事をぜひおすすめしたい。
信頼関係を基に鉄の結束を築く
【フィードバック】
2017-10-22
理系の人間はフィードバックと聞くと、制御技術がすぐ浮かんでくるのではないだろうか。
今日お話ししたいのは、相手の行動などに対してアドバイスや思いを伝え返す「フィードバック」についてお話したいと思います。
フィードバックの語源を考えるとFeedback 食糧(栄養)を返す という意味になるのかと思います。
大事なのは、相手の糧となる前向きな言葉を返す事ではないでしょうか。
仕事での事ですから、良かれと思っての行動がほとんどでしょう。
それに対して、受けたものは、ぜひ前向きに「感謝」や「アドバイス」を伝える正の流れを作るべきかと。
せっかくの相手の行動を、受けるだけではなく、自然とそれに寄り添いフィードバックし合えれば、相手の立場からもうれしいものだと思います。
これを繰り返しできる組織は、お互いに刺激し合いより良い成果を出す事が出来るのではないでしょうか。
【健康と信頼】
2017-10-31
私の実体験ですが、ある仕事に手を挙げて取り組もうとしたときに、上司からストップがかかりました。
その理由が、「体調面」での不安があるとのことです。
実は、以前に大きな仕事を任されていた際、色々なことが重なり体調を崩してしまったことがあります。
その時のことがよぎったのでしょう。
上司からは、その仕事をアサインされませんでした。
体調管理は大人の大事な仕事であり、
それを疎かにする人に、仕事を任すことはできない。
やりきれる保証は、日々の積み重ねから信用・信頼を取り戻すしかない。
部下の立場で、色々挑戦したい思うのなら、限界のギリギリをうまくコントロールすることが肝要でしょう。
常に明るく前向きに夢を描いて素直な心で
2017-06-25
【好きは成長の母】
株主には、株主総会の時期になると、財務諸表とかいろいろ届きますよね。
もしくは、HPでリリースされたりと、4月以降はそんなシーズン。
先日、実家に帰った際にこういった資料を読んでいたら母親からひと言
「あんたもそんなもの読むようになったのね、昔は読んだらと渡しても見向きもしなかったのに」
振り返ると高校のころから、渡された覚えはありましたが、
全然読んでいませんでした。今思うともったいないですね。
仕事をして、必要性もありつつも興味をもっていたから、
苦も無く、資料の読み込みをするようになりました。
好きになって何かをやるという事は、成長に大きな影響がありますよね。
改めて実感しました。
【脱やらされ仕事】
2017-10-08
「これは自分がやるべき仕事ではない」「言われたから仕方なくやっている」
会社に勤めていると、こんな事をおもっていたり、口にしている人を目にします。
とてももったいない。
すべてに対して前向きに取り組むことは難しい事ですが、
先にあった様な後ろ向きな姿勢では、結果を出すことも難しいし、それ以上に周囲に伝わる。
仮に、本当は能力があって、もっと活躍する舞台があったとしても、周囲から見た自分が現状に腐っているだけでは、そのチャンスを与えたいと思えるだろうか。
少なくとも私は否と答える。
チャンスは自分で掴むものだけど、仕事は一人じゃできない。
周囲の理解がなければチャンスは十全に生かされることはない。
そして、周囲の応援は決して、後ろ向きなことを言っている人は得られない。
そして、前向きに考えればどんな仕事も「経験」となる。
真剣に取り組み、吸収すれば武器に代わる事もある。
機会を生かすも殺すも結局自分次第。腐るのはもったいない。