コロナ禍以降、アルコール除菌がより習慣化されていて、いろいろなものに吹きかけて利用する方も多いかと思います。
実は、アルコールをかけてしまって大事な美容機器を壊してしまっている可能性があります。
実際、取扱説明書ではアルコールの使用を止める様な注意喚起がなされることも多くあります。
今回は、アルコール除菌をしてはいけない理由について、ご紹介いたします。
美容機器でアルコールを使用してはいけない理由
プラスチックやゴム素材へのケミカルクラック
皆さんは、ケミカルクラックという言葉を聞いたことはありますか?
ケミカルクラック(chemical crack)は、化学的な影響によって材料がひび割れたり、劣化したりする現象を指します。特にプラスチックやゴムなどのポリマー材料において顕著に発生します。
アルコールは多くの美容機器に使われているプラスチックやゴム素材に対して強い影響を与え、このケミカルクラック(化学的なひび割れ)を引き起こすことがあります。ケミカルクラックによる影響は以下の通りです:
- 劣化:アルコールによる化学反応が素材を劣化させ、硬くなったり、ひび割れたりすることがあります。
- 変色:アルコールはプラスチックの色を変えることがあり、特に透明なプラスチックは曇ってしまうことがあります。
美容機器の表面には保護コーティングや特殊な仕上げが施されていることが多いです。アルコールはこれらのコーティングを剥がしてしまう可能性があり、ケミカルクラックを誘発することがあります。
変色などの美観的な影響のみであれば、まだリスクは低いですが、
ひび割れなどの影響がでてしまった場合、肌を傷つけてしまう可能性もあります。
取扱説明書では、なぜダメなのかを書くことは滅多にありません。
しかし、潜在的にリスクがあるからこそ記載があり、使用上の注意は守ったほうが良いことがわかるでしょう。
代替のクリーニング方法
美容機器を安全にクリーニングするためには、以下の代替方法が推奨されます。
- 専用クリーナーの使用:多くの美容機器には専用のクリーナーが付属しています。これらは機器にダメージを与えないように設計されています。
- 水と中性洗剤の使用:アルコールの代わりに、水と少量の中性洗剤を使用することができます。これにより、機器に優しく、効果的に汚れを落とすことができます。
- 柔らかい布や綿棒の使用:クリーニングの際には、柔らかい布や綿棒を使用して機器を拭くことが推奨されます。
これらの事例は、よく取扱説明書に書かれています。記載のある適切な方法を利用してください。
結論
美容機器にアルコールを使用しない理由は、機器の素材を劣化し、破損するリスクに関連しています。特にケミカルクラックを引き起こす可能性があるため、正しいクリーニング方法を使用することが重要です。これにより、美容機器を長く、安全に使用することができます。
ぜひ、取扱説明書を改めて読んでみてはいかがでしたでしょうか。