こんにちは、ムジョーです。
SIXPADに代表されるEMS(Electrical Muscle Stimulation=筋電気刺激)。
健康的な体にしたい人であれば、一度は試してみたいものだと思います。
EMSを使う人の話を聞いていると「ボディメイク」を目的に使っている方も多くいらっしゃるようです。
では、なぜEMSがボディメイクに良いのか紐解いていきたいと思います。
筋肉の種類
EMSは筋肉を電気刺激によって動かす技術ですが、実は動かしている筋肉にも種類があるのはご存知でしょうか?
◆筋肉の種類
筋肉は大別すると「速筋(そっきん)」と「遅筋(ちきん)」の2種類があります。それぞれの特徴を説明します。
1.瞬発力をつかさどる「速筋」
パワー系の競技(ウエイトトレーニングや短距離走など)のように大きな力と瞬発力が要求される運動で用いる筋肉。他にも躓いて転んだ時に咄嗟に手をつく動作など、日常生活でも何かと頼りになります。特徴として、収縮が速く、瞬間的に大きな力を出せる反面、持久力はないです。見た目は白身。白く見えるのは酸素を必要とせず、血管がほとんどないため。その代わり、糖と水分を結合した「グリコーゲン」という物質をエネルギーとして使って、急な力を発揮します。
2.持久力をつかさどる「遅筋」
日常生活やウォーキングなど、負荷の軽い動きで使われる筋肉。収縮はゆっくりで、大きな力も出せない反面、持久力があります。糖と脂肪をエネルギーとして燃やすため、酸素を取り入れる血管が多く赤く見えます。魚の赤身の様なイメージ。
ボディメイクには速筋を。そのためにEMSを。
人間の場合、「速筋」と「遅筋」の比率はだいたい半々程度といわれています。
人の体力は20歳をピークに下降線をたどります。
何もしなければ筋肉は1年に1%ずつも減少していくといわれています。
そして、真っ先に衰えるのが普段使う必要の低い「速筋」なのです。
筋繊維として太く大きく、体の見た目にも大事な速筋ですが、重い負荷をかけなければ「速筋」は鍛えられません。筋トレで限界まで追い込まなければ速筋を刺激するのは難しいのです。
それに対して、EMSは脳の代わりに専用の装置を用いて皮膚の上から筋肉に直接電気を流すことで、筋トレと同等の効果を速筋に得られるようになっています。
何故こんなことになるのかというと、"オームの法則"という物理の法則が関係しています。
これは簡単に言うと、電気を流す対象物が太いほど抵抗が少なく、電気が流れやすくなるという法則。太い電線と細い電線なら、太い方が流れやすい。筋肉も同じ理屈で「速筋」は「遅筋」よりも筋線維の神経が太いので、抵抗が少ない「速筋」に真っ先に電気が流れ、収縮が起きるというわけです。
太い筋繊維を狙い撃ちで鍛えられるEMSは、科学的にも理にかなったボディメイク向きのトレーニング方法というわけです。
参考になれば幸いです。